「空襲で全てが焼け、残ったのはこの小袖だけなんです。」
戦禍を逃れたこの小袖を残したいとご相談をいただきました。
![](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2452-1024x768.jpeg)
シミや破れ、刺繍の解けなどを綺麗にし、「ええとこ取り」して屏風に仕立てます
![](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2494-919x1024.jpeg)
越前鳥の子大礼紙に金で縁取りした小袖を張る
溜め色の艶消し漆の縁を付け
![メジャーポールの画像のようです](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/image-1-887x1024.jpeg)
銀の艶消し、流線の隅金物で引き締めます
裏面には松竹梅の引っ掛け紋様の越前鳥の子紙
![](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2501-956x1024.jpeg)
下張りには屏風を湿気から守るため幾重にも和紙を張り重ねます
![本、メジャーポールの画像のようです](https://scontent-itm1-1.xx.fbcdn.net/v/t39.30808-6/423236633_18010388795513165_7938960472705066210_n.jpg?_nc_cat=102&ccb=1-7&_nc_sid=5f2048&_nc_ohc=wgpUNVYGqDMAX9griH9&_nc_ht=scontent-itm1-1.xx&oh=00_AfAkvXdTCy8B3dpb6-fI2oSkx5rYlJaLSIV_Xk4na1TeEw&oe=660405A0)
![](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2490-1-1024x768.jpeg)
伝統的な材料と技術で作られた屏風は、国の伝統的工芸品に認定されます
![](http://koukundo.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3425-1024x721.jpeg)
お客様に
「可愛く上品に仕立てていただき、家宝にします。」と喜んでいただきました。
表具師としてこの上ない喜びです。
ありがとうございます。