BlOG / 壁装
45cm×30cmに切った(こうぞ)紙の周りだけ糊をつけ、
3cmほど重ねて壁に張っていくんですね。
壁にくっついているのは周りだけなので、壁と楮紙の間は袋のようにぷ
かぷか浮いているので「袋張り」、「浮け張り」と呼ばれています。
壁全体に袋張りが終わったら、上にもう一枚楮紙を重ねて張ります。
前回と同様楮紙の周りだけに糊をつけているだけなので
まん中は、さらにプカプカとクッションのようです。
壁一面に2度目の楮紙を張り、壁と和紙、和紙と和紙の間それぞれに空
気層を作ります。
紙の全面に糊をつけ、べったり「貼る」のではなく、
乾いた紙がピンと伸びるので、
表具師の業界では「張る」の字を用います。
二重の下張りの完成です。
つづく