BlOG / 壁に和紙を張る

BlOG / 壁装

45cm×30cmに切った(こうぞ)紙の周りだけ糊をつけ、

3cmほど重ねて壁に張っていくんですね。

壁にくっついているのは周りだけなので、壁と楮紙の間は袋のようにぷ

かぷか浮いているので「袋張り」、「浮け張り」と呼ばれています。

壁全体に袋張りが終わったら、上にもう一枚楮紙を重ねて張ります。

前回と同様楮紙の周りだけに糊をつけているだけなので

まん中は、さらにプカプカとクッションのようです。

壁一面に2度目の楮紙を張り、壁と和紙、和紙と和紙の間それぞれに空

気層を作ります。

紙の全面に糊をつけ、べったり「貼る」のではなく、

乾いた紙がピンと伸びるので、

表具師の業界では「張る」の字を用います。

二重の下張りの完成です。

つづく

BLOG/先生のお茶会 

BLOG / 壁に和紙を張る 2

関連記事

  1. BLOG / ひび割れた大地

    長年お座敷を見守ってきた絵。画家だった曾祖父さまが描かれた…

  2. BLOG/タイムカプセル 襖の下張

    なになに?「明治6年5月6日午前1時過ぎに皇居が炎上し、聖…

  3. BLOG/いまどこ for 神棚

    天平雲の透かしがある vertical type の petir床の間 い…

  4. BLOG/自信と責任と誇り

    屏風の修復をご依頼いただきました。縁を外すと明治25年4月23日と…

  5. BLOG/いまどこ 卯月

    季節を飾るプチ床の間 いまどこ。卯月は上賀茂神社の八重桜をバックに…

  6. BLOG/いまどこ 葉月

    季節をかざるpetit床の間 いまどこ葉月は、かずみさんの…

  7. BLOG/タイムカプセル

    日本古来の和釘。墨で書かれた印。使…

  8. BLOG/受け継ぐ

    江戸時代の国学者で歌人の賀茂真淵(かものまぶち)の和歌です。…

PAGE TOP