お客さまが麻に染められた藍染。「水の流れ」がテーマの4枚の作品です。
タペストリーにというご希望でしたが、
拝見した瞬間に屏風のイメージが湧き、お客さまにお薦めしました。
麻を折りたたみ、藍に染める頻度を変えることで現れた直線的な濃淡は
山深い渓谷の力強い瀧のようです。
力強さを艶消しの黒漆の縁に、パール(艶消しの銀)の隅金物で引き締めます。
裏張りは富山城端の松井機業さんに特別に染めていただいた、墨染め色の絹絓織物で
表の縦ライン対して玉糸の横ラインを活かします。
見当にはアクセントに赤銅の銀杏型の襖引手を付けました。
作品をよりカッコ良く魅せるイメージ通りの作品ができ、お客さまに喜んで頂ける。
表具師としてこの上ない幸せです。
ありがとうございます。