BLOG / 門

BlOG / 掛軸

鎌倉在住のお客様からご自身の書作品の軸装をご依頼いただきました。

どこかで私の屏風をご覧になり、気に入ってくださってのご用命です。

左右の墨の濃淡、滲みとかすれのコントラスト

未知/宇宙の 深い闇/深い藍(色)/深い海から ことなる(こと)が生まれる…そんなイメージ」の作品です。

煌めく素材を練りこんだ墨

表装させていただくにあたり、お客様は

何か二人の間で了解・共有できるものを得られ、了解に基づきそこから具体的

なデザインを詰めていければとのご希望です。

お客様の作品への思いをお聞きし、引き出しを開けてご提案していきます。

まず、飾る場所からおおよその寸法を相談します。

「深い闇・深い海」のイメージに2度押しの焼き銀箔で全体を表装。

「“数式に使われるx”の起源と考えられている「al shalan」(=「その未知なるもの」の意)というアラビア語の印」の赤にあわせ

本紙周りと掛軸の両端に筋として木曽の赤漆の和紙をアクセントに入れます。

軸先には赤漆と黒漆の曙塗り。

墨と焼き銀箔の黒

印泥と漆の赤

余白の白

箔のムラが焼き銀箔の鈍い光沢に変化を添えて、

金属ならではの深みを与えています。

お客さまの送っていただいだ写真には幻想的な光が差しています。

ずっと前からその壁に掛かっていたかのように 部屋に馴染んでいるのに、
同時に これまで遭遇したことのない存在感/異質感、
という 不思議な状況を体験しております。

とご感想をいただきました。

喜んでいただき、ものづくりに携わるものとして最高の幸せです。

ありがとうございます。

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