京都の東寺では毎月21日に市が開かれ

「弘法さん」と呼ばれ多くの人で賑わいます。

その賑わい、店の人もお客さんも活き活きと描かれています。

これは染色作家人間国宝の稲垣稔次郎さんの「東寺の縁日」という作品です。
1.2m×1.8mの大きな藍染の作品でお客様から屏風にして欲しいとお預かりしました。
長い間箪笥に仕舞われていて染みとカビ臭がついていたので、着物の洗い屋さんに出してからの仕立てです。

2枚折りの屏風は左右対称が基本ですが、半分にするとちょうど五重の塔が半分に切れてしまい、台無しなので左右約1対2の変わり屏風に仕立てました。
藍と合うよう縁は艶消しの漆塗りを付けます。
修復をするうえで基本は大事にしていますが、それ以上に作品の魅力を活かすことや、作品が引き立つように仕立てることを大切にしています。

年末最後の東寺の市は終い弘法と呼ばれ、お正月の準備で一層賑やかです。
これから大掃除という方も多いと思います。掃除をして出てきた作品を屏風や掛軸にしたいなどお気軽にご相談くださいね。