お子さんのお宮参りの着物を解いた反物です。
記念に屏風として残しておきたいとお預かりしました。
屏風に裂地を細長いまま張り付けては面白くないので、
いま一度着物のパーツ形に切り、それぞれ裏打ちします。
組み立てると、ほら、着物らしくなりました。
それらパーツを屏風に張っていきます。
背景には金砂子を振った鳥の子を張り
縁は赤為(あかため)という透明感のある赤みを帯びた漆塗りの縁を
コーディネートしました。
小袖などを鑑賞するために
衣桁(いこう)に掛けたように裂地を仕立てた屏風、
「 誰が袖(たがそで)屏風 」の完成です。
お子さんの誕生を喜び
成長をお祝いするご家族の想いまで形にしての残していく。
そんなお客様のお手伝いができれば幸いです。